「元に戻らないのであれば最先端の町に」

運営するのは、浪江町に本社を置く伊達重機。原発の廃炉作業に必要なクレーンのリースなどを手がけています。オープンまで半年を切った25年11月、TUFのインタビューで水素事業を進める狙いを明かしていました。

伊達重機・前司昭博社長「電気だと重機は稼働時間が短く、充電する時間が長いが、水素であればすぐに充填できてエネルギーをすぐに生み出せるということで、ゆくゆくは重機は水素になるのではないかと先を見据えている」

作業現場に水素の導入が進むことを見据えて、着手した水素事業。水素にこだわり続けるもうひとつの背景には、町の空洞化があります。町は、震災と原発事故の影響で県内外への全町避難を余儀なくされました。震災前の人口は2万人を超えていましたが、避難指示などが徐々に解除されているいまも、26年2月末現在で2400人あまりに留まっています。

伊達重機・前司昭博社長「最先端で(水素で)まちづくりをしている町というのをPRして、復興を成し遂げたいというのが一番。(震災前の)元に戻すというのも復興かもしれないが、元に戻らないのであれば日本とか世界の最先端の町にすることが復興だと思う」