「水不足」は遠い国の話ではない
会長で慎也さんの父、恒久さんは、水の問題を広い視野で語る。
「国民ひとりあたりの水資源の量を見ると、東京から大阪にかけての太平洋ベルト地帯は、サウジアラビアとほぼ同じ水準です。それでも日本が水不足を感じていないのは、アメリカやオーストラリアから大量の農産物を輸入しているから。水そのものではなく、水を使って作った食物を輸入している、つまり『仮想の水』を輸入しているんです」
大規模なパンデミックや国際紛争で輸送が途絶えれば、日本も深刻な水不足に直面しうる。
その時に備える技術として、節水型農業は国内でも重要な意味を持つ。














