9日、宮崎県都城市の養豚場で家畜伝染病「豚熱」と疑われる子豚が確認されました。

国による確定検査の結果は、10日午前に判明する見通しで、感染が確定すれば、2007年に日本が「清浄国」となって以降、県内の農場では初めての発生となります。

県によりますと、8日午後、都城市の養豚場から「下痢が続く子豚が複数いて、死んでいるものもみられる」と通報があり、9日、子豚5頭を対象に遺伝子検査を行ったところ、すべてから「豚熱」の陽性反応が出ました。

現在、国による確定検査が行われていて、結果は10日午前11時ごろに判明する見通しです。

これを受け、県は、9日午後、対策本部会議を開催。

この農場ではおよそ5500頭の豚が飼育されていて、県は、現在、飼育されている豚や排せつ物の持ち出しを禁止しています。

10日、国の検査で「陽性」と確定した場合は、速やかに殺処分を開始し、14日までに埋却を完了させる方針です。

また、農場の周辺10キロ圏内では、43の農場であわせて11万頭近くが飼育されていますが、すでにワクチン接種が済んでいることから、搬出制限などの区域は設定しない方針です。

県は、母親からの「移行抗体」が切れた時期の子豚が感染したと分析。

このため、ワクチンだけに頼らず「飼養衛生管理基準」を徹底し、ウイルスの侵入を防ぐよう生産者に求めています。

(宮崎県 河野俊嗣知事)
「水際防疫、地域防疫、農場防疫、その何重にも防疫を徹底することで、さらに緊張感を高め、最終的な農場への侵入を防いでいく、そのことをあらためて関係の農家の皆さん、そして、関係者に徹底を図っていきたいと考えています」

県は、「豚熱は人に感染することはない」として、冷静な対応を呼びかけています。

【参考】
宮崎県は豚の飼育頭数が全国3位の畜産県ですから、非常に心配されますが、県によりますと、今のところ、10キロ圏内の農場で異常は確認されていないということです。