講演後は子どもたちとバスケットボール「成功体験をしてほしいから」
講演後には、必ず子どもたちと一緒にバスケットボールをする時間を設けています。
ライジングゼファーフクオカ 加藤寿一選手
「じゃあ、みんなで1分間に何回シュートを決められるかやってみよう」
「スタート!」
初めてバスケットボールをする子どもも多く、大きく手を伸ばしてシュートをする子どももいれば、思い切りジャンプをしてボールを上に投げる子どももいます。
その様子を、加藤さんは嬉しそうに笑顔で見つめます。
ライジングゼファーフクオカ 加藤寿一選手
「じゃ、次はみんなで協力して、1分間で10回シュートが入るようにやってみよう。どうやったらできると思う?」
順番をうまく回す。力まない。大きな声で応援する…子どもたちが目を輝かせながら意見を言います。
子どもたちを見つめていた保護者からも自然と応援の掛け声や拍手が起きました。
バスケットボールを体験した小学生
「バスケットボールが楽しかった。今度は試合を見てみたいです」
春日野小学校・通級指導教室(福岡県難聴・言語障害教育研究会) 黒岩圭子教諭
「プロ選手と一緒に話をしたり、体験をする機会はなかなかないので、とてもありがたいです。プロ選手と出会うことで子供の世界観は大きく変わります。考え方や物の見え方など、今まで気づかなかったことに気づけるようになったり、見えてなかったものが見えるようになったりします。バスケのことをインスタグラムなどのSNSで調べたり、ニュースをみたりと、世界が広がるというか、選択肢も広がるかもしれないし、それはとても大切なことだと思います」
加藤さんは、子どもたちがバスケットボールの体験を通して、挑戦する気持ちになってほしいと話します。
ライジングゼファーフクオカ 加藤寿一選手
「なんでも挑戦してみようという気持ちを持って欲しい。成功体験をして欲しいんです。ふさぎこんでいたというか、自信のない子どもたちが、一緒にバスケをしている時に、笑ったり、楽しんだり、はしゃいだりする姿を見ると、一歩踏み出すきっかけになってくれたら嬉しい。僕自身も力をもらっています」
加藤さんは今、吃音の子どもたちをもつ親たちにも寄り添います。きっかけは、父親になったこと、そして母からの言葉でした。
(後編に続く)
取材 川内信江
※この記事は前・後編で掲載しています。
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