■ニューイヤー駅伝2023inぐんま(第67回全日本実業団対抗駅伝競走大会、1日・群馬)
新年最初の日本一を決める「ニューイヤー駅伝」が1日、群馬県庁前をスタート・フィニッシュとする7区間(全長100km)のコースで行われ、前回優勝のHondaが史上7チーム目となる連覇を達成した。
Hondaは前半から2位(1区)、7位(2区)、3位(3区)と上位でレースを進めると、エース区間の4区で小山直城(26)の快走でトップに浮上。さらに5区の青木涼真(25)が区間賞の走りをみせ独走状態に。6区では前回区間賞の中山顕(25)が区間2位の走りで後続と46秒以上の差をつけ、アンカーの7区木村慎(28)も安定の走りで一度もトップを譲らずフィニッシュテープを切った。
40回目の出場となったHondaは前回大会で悲願の初優勝を飾り、今年は東京五輪10000m代表のエース・伊藤達彦(24)が体調不調で欠場となったが、層の厚さをみせ2年連続の栄冠に輝いた。
今大会プロランナーとしてGMOインターネットグループへの参画で出場した大迫傑(31、Nike)は3区を走り11人抜きの区間2位、8年ぶりの駅伝で快走を見せた。チームは5位でフィニッシュ。
【区間賞】
1区 村山紘太(GMOインターネットグループ)35分35秒
2区 B.コエチ(九電工)21分54秒
3区 太田 智樹(トヨタ自動車)37分40秒
4区 池田 耀平(Kao)1時間04分04秒
5区 青木 涼真(Honda)45分47秒
6区 羽生 拓矢(トヨタ紡織)34分58秒
7区 服部 勇馬(トヨタ自動車)46分08秒
※写真は7区アンカーのHonda・木村選手
◆大迫傑が8年ぶりの出場で11人抜き区間2位の快走
1区(12.3km)は序盤スローペースのレースで、優勝候補の選手が互いに様子をみながらの展開となったが、9.6km以降の登り坂で徐々に隊列が縦長に。残り2km手前からペースが上がり三菱重工の的野遼大(30)らが先頭に立ち、ラスト1kmを切ってから10人ほどの大混戦となったが、残り200m過ぎから初優勝を狙うGMOインターネットグループの村山紘太(29)がスパートをかけ、後ろにHondaの小袖英人(24)も付いていったが、村山がそのまま逃げ切り1位でタスキをつないだ。
2区(8.3km)のインターナショナル区間では、25位でタスキを受けた九電工のベナード・コエチ(23)が区間記録を上回るペースで一気に先頭集団へ。その先頭は残り1km過ぎから地元群馬・SUBARUのキプランガット・ベンソン(19)がスパートをかけ首位でタスキリレー。コエチは自身の区間記録にあと1秒に迫る快走をみせ驚異の22人抜きで区間賞、GMOは順位を落とし3区の大迫傑(31、Nike)は18位でタスキを受けた。
3区(13.6km)では優勝候補の一角、黒崎播磨・田村友佑(24)が14位から順位を上げ6位集団に。その田村に徐々にペースを上げてきたGMOの大迫とトヨタ自動車・太田智樹(25)が付いていき、10km過ぎで2人が田村を引き離した。先頭は11km過ぎたあたりからSUBARUの梶谷瑠哉(26)、三菱重工の林田洋翔(21)の2人に絞られ、最後は林田が振り切って1位でタスキをつないだ。大迫は11人抜き区間2位の走りで順位を大きく上げ7位でタスキリレー。