背中を押す「オレンジの熱量」

3度目の新潟。
平岡にとってこの街のサポーターは、単なる観客ではない。

「本当に心強いです。改めてスタジアムでチャントが流れると、選手たちが動かされているのを感じます」

それは、戦略や戦術を超えた、スタジアムに渦巻く「空気」の力だ。

4万人のサポーターが埋め尽くしたビッグスワン

象徴的だったのは百年構想リーグ特有のレギュレーションであるPK合戦での出来事だ。

「(取材した4月1日までに)PK戦となった3回のうち、サポーターがGKの後ろから声援を送ってくれたのは2回。この2回とも勝利しています。サポーターがキーパーの背中から声援を送ってくれるので、相手にはプレッシャー、我々には力になっています」

苦しい時間帯に「ここは耐えるんだぞ」という鼓動を打ち鳴らしてくれるサポーターへの感謝を語る時、その声には熱がこもる。

この一体感がある限り、新潟はまだ強くなれる。
「ボールを奪う、ゴールを奪う」というサッカーの本質を突き詰め、サポーターを喜ばせたい。その純粋な願いが、平岡を突き動かしている。