真面目さの先にある“進化”

「もちろん、色々な意見があるとは思うんですけど」

穏やかな口調ながら、その瞳には冷静な分析が宿る。
平岡宏章ヘッドコーチに現在のチームの評価を問うと、開口一番に返ってきたのは、選手たちが監督の意図を汲み取ろうとする「真摯な取り組み」への肯定だった。

平岡が挙げるチームのストロングポイントは、驚くほど一貫している。

「良くも悪くも、強みであり弱みでもあるのは、みんな真面目で、言われたことをしっかりやるというところ」

教えられたことを愚直に遂行する能力は、規律ある組織を作る上で最大の武器となる。
しかし、戦場であるピッチは“生き物”だ。

「そうじゃないことが起きた時に、どういう対応ができるか」

想定外のズレが生じた瞬間、自らの頭で判断し、臨機応変に形を変える。その“大人の対応力”こそが、今まさにチームがフェーズを上げるために不可欠な進化なのだと、彼は深く頷きながら語る。