私たちの生活を変えつつある「AI」の最前線。製造の現場に革命をもたらすAIについて。“AI職人”まで登場しました。
発売からまもなく2年。爽やかな水色のパッケージが目を引く、キリンの「晴れ風」。売り上げは好調を維持していますが…
キリンビール 中味開発グループ 亀岡峻作さん
「AIを活用して、より美味しいものを目指していく」
いま、AIを駆使して、さらに“進化”しようとしているんです。
そもそも、これまでのビール開発は実にアナログ!開発者の舌を頼りに、とにかく試飲を重ね、味を追求。
香りを変えたい時は…
キリンビール 中味開発グループ 亀岡峻作さん
「自分の香りの感覚とすり合わせながら方向性は考えている」
とにかく、ホップを嗅いで確認します。まさに“人力”で美味しさを追求する作業。
ところが今回、初めて「AI」を活用したリニューアルに挑みます。
キリンが独自開発した嗜好AI「FJWLA(フジワラ)」。20年間蓄積してきた消費者の調査結果やビールの成分を記録したデータをAIが学習。解析にかけると…
キリンHD 飲料未来研究所 藤原優人さん
「簡易的に結果を確認できます」
こちらは結果をグラフにしたもの。香りや味、ホップなど細かく分かれた項目。▼赤色は「美味しい」、▼青色は「美味しくない」という解答を表しています。その右側に注目。
例えば「ホップ」成分の項目は赤色。つまり、この成分を「美味しい」と感じる人が多かったため、今回ホップの比率を上げることにしました。
中味開発の会議
「ホップのいい香りや華やかな香りと飲みやすさが実現できている」
「重すぎず、しっかりと香りを感じてすごく美味しい」
新しいビールの“デキ”は上々の様子!AIを使うことによって、人が行うより早く・効率的に、求めるビールが誕生しました。
キリンHD 飲料未来研究所 藤原優人さん
「長くリピートしていただくには、どういった商品を開発すべきなのかを解析できるようなAIを開発していければ」
“製造の現場を劇的に変えるAI”。それは“職人の領域”にも到達しています。
職人の技量に重きが置かれていた金属部品を加工する機械を作る会社でも…
アルム株式会社 平山京幸 社長
「純国産の製造AI。会話で全部が動きます」
まず、作りたい部品を選び、AIアバターに言葉で指示を出すと…
AIアバター
「このファイルで間違いありませんか」
作業員
「はい。間違いありません」
熟練職人のノウハウを学習したこのAI。具体的な作業の内容や手順を自ら判断します。作業開始から10分ほどで完成です。
10年目の職人のいつもの作業と比べると、職人がかかった時間は全部で1時間。肝心のクオリティは…
アルム株式会社 平山京幸 社長
「バリ(ささくれ)とか出ちゃってますね」
AI職人が作った部品の方がささくれが少なく、精度が高いものに…
開発者は、AI職人が単純に職人に取って代わるのではなく、“共存する世界”を目指しています。
アルム株式会社 平山京幸 社長
「職人さんが自分の手の技を100%生かしてもらうには、生成AIを活用するというのが絶対条件だと思います」
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