2023年1月10日に再開される「全国旅行支援」で国の方針に合わせて青森県が実施する「おでかけキャンペーン」は、28日に予約が始まります。ただ、すでに予約済みの場合は割引が適用されないことや電子クーポンへの対応で参加しない事業者もいます。

全国旅行支援の青森県版「おでかけキャンペーン」は、2023年1月10日の宿泊分から3月31日のチェックアウト分まで適用され、予約は、28日に始まります。県は、33万7200人分の予算を確保しています。

※県観光国際戦略局 齋藤 直樹 次長
「約4か月ぶりにJR五能線が全線開通したことを機に2022年8月の大雨被害により観光産業への影響が大きかった本県西海岸の着実な観光振興にもつなげていきたいと考えています。」

割引の上限は引き下げられ、ツアーは5000円、宿泊のみは3000円となります。また、クーポン券は、平日が2000円に引き下げられ、休日は1000円で変わりませんが、紙のクーポンから原則、電子クーポンに変わります。予約後に専用のサイトでクーポンを申請し、当日は、宿泊先で利用者が自らのスマートフォンで二次元コードを読み取って利用します。この電子クーポンのほか、2023年1月からの旅行支援は、各都道府県が設定した開始日より前に予約した宿泊・旅行の代金は割引にならないため、参加しないという事業者もいます。県によりますと、県内で参加するのは、全体の約6割にあたる223の宿泊施設で、現在よりも40施設減ります。十和田市にある「星野リゾート 奥入瀬渓流ホテル」もその一つです。

「星野リゾート 奥入瀬渓流ホテル」(青森・十和田市)

※「星野リゾート 奥入瀬渓流ホテル」 掛川 暢矢 支配人
「すでに多くのお客さまの予約をいただいていることから、奥入瀬渓流ホテルでは全国旅行支援ではなく、“星野リゾート感謝祭”という形で、すべてのお客さまに対してお越しいただくためのサポートをさせていただきたいと考えています。」

全国の星野リゾートのうち旅行支援に参加しない県内の3施設を含む36施設では、旅行支援期間中の宿泊客に館内での食事や買い物に使える3000円分のクーポン券を1人1泊あたり1枚配布します。すでに予約済みの客への救済措置とも言えます。閑散期に入る冬の県内観光にとって需要回復の起爆剤ともなる旅行支援ですが、今回は、事業者によって対応が分かれています。