15年前、深刻な人口減少への強い危機感から始まった「長崎サミット」。産学官のトップが集うこの会議では、さまざまなテーマで長崎の生存戦略が議論されてきました。2024年に掲げたキーワードは「カーボンニュートラル」。脱炭素を単なる環境対策に留めず、造船や海運といった長崎の伝統的な海事産業を再生させる「最大のチャンス」と捉えるものでした。

街の危機を「国際競争力」へ。長崎サミットの決意

2010年に発足した「長崎サミット」の原点には、将来の長崎に対する切実な焦りがありました。

長崎商工会議所の松藤悟会頭(当時)は「このままでは長崎はどうにもならん。とにかく何か行動を起こして変えていこうと」と、変革を訴えました。

初開催から14年。長崎サミットでは脱炭素を経済成長の原動力に変えるべく「ながさきカーボンニュートラル連絡調整会議」を発足。世界から選ばれる「稼げる港」への転換を急いでいます。

長崎市・鈴木史朗市長(2024年 第27回 長崎サミット)「荷主とかあるいは各船会社の方から選ばれる、そういう港になっていくということは国際競争力、港の国際競争力という点でも非常に重要」