世界経済も道連れ? 米圧力にイランは徹底抗戦

井上キャスター:
ホルムズ海峡についてもみていきます。

もともとイランはホルムズ海峡の封鎖をカードにしているようですが、「あなたたちにここを封鎖する権利はない」と、これ自体が国際法違反ではないかという向きがあります。

ただ、トランプ大統領がしていることも国際法違反に近く、どちらも同じだという見方ができるわけです。

また、アルジャジーラによるとイランは23日、アメリカと関連があるインフラ施設・淡水化プラントを攻撃すると警告しました。

砂漠地域は、淡水化プラントがなくなったらもう生活していけません。8日にはバーレーンで、イランのドローン攻撃で淡水化プラントが実際に破損しています。警告だけではなく、本当に攻撃する可能性があります。

もう一つイランが踏み込んだのが、アメリカがカーグ島を攻撃してくるのであれば、紅海の迂回ルートを止めようとしていることです。ここには親イラン武装組織であるフーシ派の活動拠点があります。

イランにそのような権限はあるのかというところもありますが、このあたりをどうカードとして使い交渉していくのでしょうか。

上智大学教授 前嶋和弘さん:
イランにとってみたら、これだけミサイル攻撃をされ、トップも変わりました。大変なので、最後はもう中東全体や、世界経済を道連れにしていくということでしょう。

イスラエル側が何をするかわからないところはありますが、イラン側は「この手を使えばアメリカが折れてくれる」と考えているのだと思います。

井上キャスター:
イランとしては引き延ばせば引き延ばすほどアメリカが疲弊していくので、有利な立場で交渉できるということでしょうか。

上智大学教授 前嶋和弘さん:
それもありますが、イランも疲弊します。

ただ、イランには手が山ほどあって、紅海や淡水化プラントの話については「こういうものもあったんだ」とみんな思っているでしょう。

最終的に地上決戦などになったら、だいたい核施設は山の中にあるので、イランも相当犠牲者が出ていますが、アメリカが入ってきたら多くの死者が出てきます。

こうなっていくと、アメリカの国内世論が大きいだろうと思います。経済とともにアメリカ人の犠牲者もこんなに出たということで、民主主義のアメリカの人々は、メディアを見ながら心が揺れていくわけです。

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<プロフィール>
前嶋和弘さん
上智大学教授
専門は現代アメリカ政治
中でも「メディア」「選挙」「連邦議会」の関係を研究

大和田美帆さん
俳優・タレント
音楽療法士・子供心理カウンセラーなどの資格を持つ
「一般社団法人 子どもが笑えば世界が笑う」代表 1児の母