「餃子の王将」を展開する会社の社長が射殺された事件で、殺人などの罪に問われている暴力団幹部の男の10回目の公判が23日午前から開かれています。この日予定されていた被告人質問は、実施されませんでした。
起訴状などによりますと、特定危険指定暴力団「工藤会」系幹部の田中幸雄被告(59)は2013年12月19日早朝、京都市山科区の「王将フードサービス」の駐車場で、社長だった大東隆行さん(当時72)を銃で殺害した罪などに問われています。
きょうの裁判では、証人として田中被告の妻らが出廷。午後は田中被告本人への質問が予定されていて、法廷で事件について本人が語るとみられていました。
しかし、田中被告の妻への尋問が終わり、田中被告が証言台に向かった際に、弁護人から「話すつもりはありますか?」と問われ、「ありません」とその場で即答。裁判長と以下のやりとりがありました。
裁判長「田中さんに質問したい。一切質問に答えてもらうのは不可能ということ?」
田中被告「はい」
裁判長「質問をしても答えない?」
田中被告「はい」
田中被告との間でこうしたやりとりがあった後、裁判長は被告人質問を実施しない旨を決定。検察側が意義を申し立てたものの、棄却されました。
初公判で「私は決して犯人ではありません」と無罪を主張していた田中被告。直接的な証拠が無い中、双方は「犯人性」について争っています。
裁判は、被告人本人から事件の詳細を聞くことができないまま、次回6月29日に論告求刑公判を迎えようとしています。
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