■第98回選抜高校野球大会 1回戦 花咲徳栄 3ー2 東洋大姫路(21日、阪神甲子園球場)

6年ぶり6回目のセンバツ出場となった花咲徳栄(埼玉)は東洋大姫路(兵庫)に勝利し、初戦突破。16年ぶりに春の甲子園で白星を飾った。試合は1点ビハインドで迎えた8回、1死満塁の好機から1番・岩井虹太郎(3年)が死球を受け押し出しで同点に。さらに2番・鈴木琢磨(3年)の遊ゴロの間にスタートを切っていた走者2人が本塁へ帰り2点を勝ち越した。投げてはエース・黒川凌大(3年)が2失点完投でリードを守り切った。

両校は2003年のセンバツで名勝負を繰り広げている。当時3年生だった花咲徳栄の福本真史と東洋大姫路のグエン・トラン・フォク・アンの両エースによる投げ合いは延長15回で2ー2の引き分け再試合に。翌日行われた試合でも延長戦となったが10回に東洋大姫路が6ー5でサヨナラ勝ち。今回23年ぶりの再戦となった。

昨秋の埼玉県大会を制し、関東大会では打線が4試合で32得点、黒川凌大(3年)が3試合連続完投するなど準優勝を飾った花咲徳栄。その黒川が先発となったこの試合、立ち上がりは2死から3番・峰松紘大(3年)に左安打を許したが、後続を140㎞を超えるストレートで中飛に打ち取った。黒川は続く2回にも2死から連打を浴びたが無失点に抑えた。

打線は東洋大姫路の先発、背番号11の左腕・下山大翔(3年)に対し、序盤3回まで無安打無得点に倒れた。4回には1死から鈴木琢磨(3年)が三塁手の失策により出塁。初めて得点圏に走者を出すが先制点を奪うことができなかった。

0ー0は続くも黒川は5回、三者連続で三振に抑える力投で打線の反撃を待った。すると6回、市村心(3年)がチーム初安打となる左安打を放つ。しかし続く1番・岩井虹太郎(3年)は左飛、2番・鈴木は右飛とチャンスを広げることができず。

直後の6回裏、1死から四球で走者を出した黒川は、2死一塁から5番・松本太翔(3年)にレフトへの適時二塁打を浴び先制点を許した。花咲徳栄は追いかける展開に。

終盤8回、1死から7番・谷口ジョージ(3年)が左安打を放ち出塁。さらにDHの中森来翔(3年)が三塁手の後逸、市村も左安打で続くと1死満塁の絶好機を迎えた。1番・岩井は死球を受け、押し出しとなり同点に追いついた。さらに2番・鈴木の遊ゴロの間に好スタートを切っていた走者が2人本塁へ帰り、勝ち越しに成功。

3ー1で8回裏、3番・峰松の右三塁打を放たれると捕逸から1点を失った。それでも9回、黒川が1点を守り抜き、東洋大姫路に逆転勝利を収めた。