ホバリングするハチもいる

ホバリングするこのムシは?

──ホバリングしているように飛ぶムシもいますね。

(東洋産業 大野竜徳さん)
「空中でピタリとホバリングして止まるように飛ぶ、ミツバチと同じくらいの大きさで、腹部は黄色と黒の模様、翅は二枚、目が大きく、触角は短い虫。

これはヒラタアブの仲間でしょう。見た目はハチのようですが、人を刺すことはありません。成虫は花の蜜や花粉を食べ、花粉を運ぶ『送粉者』として働きます。

さらに面白いのは幼虫の食生活で、アブラムシを捕まえて食べるため、農業の世界では頼もしい天敵として知られています。

『食蚜蝿(ショクガバエ)』という漢字名もあり、読んで字のごとく、幼虫は蚜(アブラムシ)をモリモリ食べるハエの仲間です。

一見コワモテな見た目ですが、成虫は受粉を助け、幼虫は害虫を減らす。むしろ私たちの生活を害虫から守ってくれ、花の受粉を助けてくれる、多才な味方です」