ロシア国防省は空軍基地にウクライナ軍のドローンが接近し、撃ち落としたものの、落ちた破片で3人が死亡したと発表しました。

ロシア通信によりますと、ロシア国防省は26日、ウクライナから数百キロ離れたサラトフ州にある空軍基地にウクライナ軍のドローンが接近したと明らかにしました。ロシア軍が撃墜したものの、落下したドローンの破片で軍の技術スタッフ3人が死亡したということです。

一方で、基地にあった機体に損傷はなかったとしています。サラトフ州の知事は民間インフラへの被害はないとしています。

ロシア国防省によると、今月5日もこの基地を含めた2つの空軍基地にウクライナ軍のドローンが飛来していて、ロシア国内では「防空体制が疑問視される」などと批判する声が出ていました。

一方、ウクライナメディアは24日、ウクライナ軍の報道官の話として、東部ドネツク州の要衝バフムトにおいて、1日でロシア兵90人以上が死亡100人以上が負傷したと伝えました。

報道官は「ロシア軍は常にバフムトの戦線で我々の防衛を打ち破ろうとしている」と話し、大砲や戦車、多連装システムを使い、225回攻撃があったと指摘。「ロシア軍は常に損失を被っていて、あらゆる手段を使って戦線を突破しようとしているが、できていない」と話したということです。

一方、イギリス国防省は、ロシアは部分的動員により人員不足は緩和できたものの、弾薬が足りず、攻撃が制限されているとの分析を発表しました。巡航ミサイルが不足していることから、長距離ミサイルでのインフラ施設を狙った攻撃は週に1度程度に限られているとの見方を示しています。

また、「戦闘の前線を維持するだけでも毎日、かなりの砲弾やミサイルを消費するということがロシア軍の弱点だ」と指摘しました。