2025年4月、宮城県岩沼市の海岸で保育士の知人女性を殺害した罪などに問われている男の裁判員裁判で、仙台地方裁判所は懲役21年の判決を言い渡しました。

千葉陽太記者:
「佐藤蓮真被告の裁判員裁判の判決公判がこれから始まります。法廷の前には、傍聴券を求め約160人が並びました」

午後3時前、仙台地裁の法廷に黒いスーツ姿で現れた佐藤蓮真被告22歳。

2025年4月、宮城県岩沼市下野郷の海岸で知人で保育士の女性(当時35)の胸などをペティナイフで複数回刺して殺害し、遺体を遺棄するなどした罪に問われています。

これまでの裁判で、佐藤被告は、起訴内容を認め、女性から妊娠を告げられ、「キックボクサーとしての活動をやめさせると言われた」などと動機について語っていました。

17日の裁判員裁判の判決公判で仙台地裁の榊原敬裁判長は、「被告は、妊娠の話し合いが平行線をたどり殺害を考えるようになった」「殺害後は遺体を波消しブロックまで引きずり遺棄した」などと述べ、さらに「犯行後は女性が所持していた現金1144円などを盗んだ」と指摘しました。

また、「自らの利害のみを考えた身勝手極まる意思決定には、強い非難が向けられる」と述べる一方、「被告が罪と真摯に向き合い反省を深めていくことが望まれる」などして、懲役21年の判決を言い渡しました。検察側の求刑は懲役25年でした。

女性の友人は…

殺害された女性の友人:
「短すぎるしかない。何年になっても帰ってくるわけではないけど、一番悔しいのは、本人だと思うので。悔しいねと言いたい。ごめんねという感じ」

一方、今後の対応について佐藤被告の弁護士は、「本人と話す」とコメントしています。

また、裁判の後、補充裁判員の2人が取材に応じ、「被害者遺族の思いを受け止めながら評議に臨んだ」などとコメントしました。