ガソリン価格高騰いつまで 民間備蓄や補助金投入も
小川彩佳キャスター:
イラン情勢が長期化しそうだという中で、星さん、この戦争の形が変わってきていますね。

TBSスペシャルコメンテーター 星浩さん:
ミサイル戦争から石油戦争という形で、つまりアメリカとイスラエルはミサイルを使って、イランの指導部を叩いてですね、体制転換を狙っていたんですが、イランが非常に強く抵抗して進まないということで、今度はホルムズ海峡を事実上封鎖して、石油を巡る争いになってきたという展開ですね。
藤森祥平キャスター:
まさにその石油の戦争の長期化、先が見えない中で、原油価格が上がっています。政府としてはこの石油の民間備蓄の放出を16日始めました。そして19日にはガソリンの補助金ですよね。一旦落ち着くんですか、ガソリン価格は?

23ジャーナリスト 片山 薫(経済担当):
価格は、補助をすれば落ち着くと思います。総理は就任前の1年間というのが、大体ガソリン価格は178円程度だったと。それより下げて、平均で170円程度に抑制すると話していて、実際タイムラグがあるので、1~2週間後、再来週ぐらいから170円に収まっていくというのは、これはもう国の補助なので、確実なんです。しかし、ガソリンの補助金というのは、当然、税金から出てるわけです。今、大体これからガソリン価格210円ぐらいまではなるだろうと見られるなかで、1か月4000億円の補助をすることになる。これがもし長期化してしまうと、2兆円を超える財政負担になるのではないかと。
藤森キャスター:
政府はいつまでも続けられませんよね。

23ジャーナリスト 片山 薫:
続けることは現実的には可能なんですけれど、やっぱりちょっと別の問題が出てくるかなと。原油高で補助金が増える。これをずっと続けてしまうと、財政悪化が懸念されます。
そうすると、今度は円安が進んでしまうんではないかと。円安になると、今度、原油高がまた続いてしまって、補助金も増やさなきゃいけない。ある意味、補助金がぐるぐる回って負のスパイラルになってしまうんじゃないかと。
藤森キャスター:
だからもうこれは当面、承知の上でまずやるってことですけど…
星浩さん:
ただ一方で、ガソリンは補助するけれども、プラスチック製品などは補助しないというので、不公平じゃないかという声も既に上がっているんです。
小川キャスター:
そうすると片山さん、身動きが取れないままというわけにはいかないですし、何か手を打つことはできるのかどうか。
23ジャーナリスト 片山 薫:
根本的には、ホルムズ海峡から実際に原油が来ないと、根本的な対策はないんですけれども、少しマインドチェンジした方がいいんじゃないかと。
というのも例えば、先ほどの総理の発言というのは、178円より低くしたいという思いですよね。ある意味メッセージとしては、これまで通り使っていいですよというメッセージになりかねないんですけど、本来であれば、もう節約を始める、省エネを始めるというのが必要じゃないかと思っていて、実際に東南アジアでも、例えば出勤日を減らそうとか、あるいはエアコンの設定温度を少し上げようというような動きがある。
それで今まで通り使っていいですよ、価格も全部補助しますよというのは、逆に危機管理上、長く続かない可能性があるので、ややその辺のマインドチェンジが必要ではないかなと思います。
小川キャスター:
その局面に来ていると。
23ジャーナリスト 片山 薫:
少なくとも、今入ってきてないわけですから、やはり最悪の事態を考えた方がいいのではないかと思います。
小川キャスター:
とにかくイラン情勢が収束しないことには、という今の状況ですけれども。星さん、収束に向けた具体的なシナリオというのは?
星浩さん:
石油戦争になったので、トランプさんからするとガソリンが上がって、アメリカで支持率も下がる。このまま11月の中間選挙になったら、大変なことになるというので、おそらくどこかの段階で打ち止め、ここでもうアメリカが勝利したんだという宣言をするタイミングを狙っていると思うんですが、なかなかそれがうまくいかないので、最近になって、日本を含めヨーロッパなどに船を出せと。それによって石油を守るんだと言い始めてきているんですよね。
藤森キャスター:
トランプ大統領は各国に協力を求めていて、その中に名指しで日本も含まれています。ホルムズ海峡への艦船の派遣についてです。国会でも議論がされていますが、日米首脳会談を今週に控える高市総理、一体どんな結論を出すのでしょうか?














