辺野古の現場はいま…「クレーンで船を引き上げる作業」

 船が転覆した名護市辺野古の現場について、RBCの山下拓也記者の報告です。

「名護市辺野古からお伝えします。私の後ろにクレーンがあり、こちらで転覆した船を引き上げる作業が行われています。

 影になって見えないのですが、このクレーンのすぐそばの定員13人乗りの「平和丸」がいま引き上げられようと、近くの漁協関係者らによって作業が進められています。

 そして、奥に目を向けてみますと、こちらが「不屈」という船、定員12人乗りの船になります。この2隻は午後1時20分ごろにこちらの漁港にえい航されてきました。

 私は午後1時ごろに来たのですが、画面左側、漁船の奥にテントが立てられていて、高校生たちがそこに集まっていました。なかには青い毛布をかけられて、海上保安官によっておんぶされて車両や建物へ行き来する姿も見られました。

 そして、海の奥の方では、岩礁に波が打ち付けて白波が立っているのがわかるかと思います。当時の現場海域には波浪注意報が出ていたということなのですが、周辺の方々に聞きますと、この1週間ほどでは一番穏やかな海の状況だったと言っていて、出航には特段問題はなかったのではないかと話す方もいました。

 こちら辺野古では今もこの船の引き上げ作業が行われています」

行政学者・中野教授「なぜその場所に、どういう理由で?」今後論点になる可能性を指摘

 修学旅行中に起こった今回の事故―。今後、どのような点が論点になるのでしょうか。

 行政学者・中野雅至教授(神戸学院大)は、大学の教壇に立つ自らの経験を踏まえながら、次のように指摘します。

「私も学生をフィールドワークに連れて行くのですが、学生がけがをした場合、教員が責任をとらないといけない。このため、なぜその場所にどういう理由で連れていくのかをよく考えます。

 この場合、操縦が難しい場所を、なぜ平和学習のために訪れる必要があったのかということが論点になってくるでしょう。おそらく教員はカリキュラム上考えていると思いますが、保護者に詳細な説明があったのかどうか。もっと適切な場所はなかったのか。こうしたことが今後、論点に上がってくると思いました」