イランによるホルムズ海峡の封鎖が影響し、原油価格が高騰するなか、ガソリンスタンドではきょう、20円以上、価格を値上げするところも出ています。

“日本一ガソリンが高い”とされる長野県。きのう夜に見られたのが安いうちにガソリンを入れる“駆け込み給油”です。

さらに、北海道の店ではけさ、レギュラーガソリンが1リットル161円から189円に、28円値上げされました。石油元売り各社が販売価格を引き上げたことへの対応です。

「きのうの夜も並びに来たが、すごい列で諦めて。きょうでいいやって」

中和石油 小原隆宏 取締役本部長
「30年くらいガソリン業界にいるが、この28円幅というのは過去にないぐらいの大幅な値上げ」

全国各地で20円以上値上がりしたガソリン。きのう、政府は今月16日にも石油の備蓄を放出すると発表。さらに、IEA=国際エネルギー機関は、協調して、過去最大となる4億バレルの備蓄を市場に放出すると宣言しました。

しかし、原油の先物価格は一時、1バレル=94ドルに。協調放出が決まったのに、なぜ、価格は上がったのでしょうか。

日本総研 栂野裕貴 研究員
「実際に放出される前に、もうすでに市場は織り込み済みだった。むしろ、価格は押上げの方に作用してしまった」

もし、備蓄放出がなければ「原油価格は1バレル=100ドルを超えていた」といいます。

政府は国民の負担を軽減するため、3月19日の出荷分からガソリン補助金の導入を決定。ガソリン価格が170円を超えた分については、全額補助する方針です。

しかし、政府による補助にも懸念があるといいます。

日本総研 栂野裕貴 研究員
「あまりに(補助金で)財政を出しすぎると、金融市場で財政リスクが意識され、通貨が安くなると、日本の場合は円安になるリスクがある」

補助金でガソリン代を抑えても、円安を招いて、さらなる物価高となる可能性を指摘します。

イラン情勢の緊迫化による原油高によって、私たちの生活が脅かされる日々が続きそうです。