「喪失」を埋めた「残されたもの」

猛勉強の末に医師となり、北海道で勤務を始めました。しかし待ち受けていたのは、急速な視力の低下でした。大好きな漫画が読めない、人の顔が分からない、コンビニの弁当さえ選べない…。
「これ以上、奪わないでくれ」
祈るような日々の中で、支えとなったのは「音楽」と「深夜ラジオ」でした。学生時代からの趣味であるギターと、ラジオへの投稿。視力を失っても、歌うことはできる。文章を綴り、誰かを笑わせることはできる。
「全部を失ったわけじゃない」
失ったものに目を向けるのではなく、手元に残っている「愛おしいもの」を握りしめる。少しずつ自信を取り戻していきました。














