竹あかりを作るのは大切な場所

いよいよ、竹あかり作り。
指導してくれるのは、佐藤和隆さん。大川小で子どもを亡くした遺族です。

この「大川竹あかり」とは、毎年3月11日の夜、大川小学校に手作りの竹灯籠を並べる取り組みです。

遺族だけでなく、全国から集まったボランティアが共に作業し、追悼と未来への想いを込めてあかりを灯します。

影山拓也さん:
「竹あかりって作り始めてからどのくらい経つんですか?」

佐藤和隆さん:
「今年の3月11日で5回目。震災から10年過ぎてから始まった」

この場所は、灯りを作るだけでなく、あの日を語りあう、大切な場所でもあります。

影山拓也さん:
「佐藤さんは震災当時、何をしていたんですか?」

佐藤和隆さん:
「当時は、石巻市内の中心部にいました。そしたら、あの揺れで…
時計を見たら息子はまだ学校にいる時間だから大丈夫だと思ったんですよね」

大丈夫だ』そんな思いとは裏腹に息子の雄樹くんは、津波の犠牲となりました。

佐藤和隆さん:
「5年経っても10年経っても変わらないのは、息子がいなくなったという事実ですよね。多分これって、一生続くんだなと思います」

和隆さんは1枚の写真を見せてくれました。

佐藤和隆さん:
「うちの息子なんだけど、影山さんがひとつ年上なんだよね。
これは死ぬ5日前の写真。影山さんのように大きくなったの想像できないもん」

きっとかっこいい大人に成長していただろう、雄樹君。
父・和隆さんには、その姿が想像できたのかもしれません。