がむしゃらな時代を経てたどり着いた答え

ドラマ『未来のムスコ』より

かつては訳も分からないまま、がむしゃらに取り組むしかなかったという秦さん。特に楽曲制作では「できない時は本当にできない」と実感するようになったと明かす。

無理に作ろうとすると苦しさが先に立つ。「自分が苦しい中で音楽を作るのは、あまりいい状態じゃないと思った」と振り返る。

その違和感が、音楽との向き合い方を見つめ直すきっかけになった。

音楽を楽しめる自分でいること。そのためにどうすれば良いのかを考え始めたのは、デビューから10年ほどがたった30代半ばの頃だった。

ギターを弾き始めた頃の「ただ楽しかった」という感覚をどう保つかを模索する中で、「手放す勇気」の大切さにも気づいたという。やりたくないと感じる時は無理をしない。逆に、できそうだという予感がある時は深く向き合う。そうしたメリハリを意識することで、自身への理解も深まったと語る。

がむしゃらに頑張った時代については、「やってみて分かったことも多かったと感じます」と率直に振り返る。その経験があったからこそ、今の距離感がある。