福島県内で長く愛されている老舗の今を伝える『老舗物語』です。今回は、郡山市で50年以上親しまれる町中華のお店です。長年愛される味を守りつつ、新たなメニューにも積極的に取り組み、人々のお腹を満たしています。

開店と同時に、鍋を振る軽快な音が厨房内に響き多くのお客さんで賑わう店内。みなさん、慣れ親しんだ自分のお気に入りの味に舌鼓。

--番組スタッフ「どのくらい通ってますか?」

--お客さん「中学校からなので30年以上は。とてもおいしい。」


地元や遠方からも長年通う常連客に愛されているのが、郡山市方八町にあるチャイニーズレストランみかど

腕を振るうのは、2代目の佐藤正樹さんです。

--佐藤正樹さん(みかど 2代目)「お客さんに満足してもらうために、低価格でお腹いっぱいになってもらうように。(メニューは)100種類以上はあると思います。それに今年できたメニューもあるのでどんどん増えていってますね。」

何度訪れても飽きることがないようにと、メニューを増やしていき、いつの間にか100種類以上にもなりました。その中でも人気なのが・・・。

--佐藤さん(みかど 2代目)「『半チャーハンとラーメンのBセット』、『スタミナもつ炒め定食』の盛りがいいもの、それが1番出ますね。」

中華の定番と言える、ラーメンとチャーハンを同時に味わえる『Bセット(ラーメン・チャーハン)』はボリューム満点。

ラーメンは、干しエビや削り節、煮干しなどのうま味をプラスした深みのあるかえしに。豚ガラと鶏ガラからとったさっぱりとしたスープを加えた一杯。

そして、チャーハンは・・・

--佐藤さん(みかど 2代目)「ハムとチャーシューは米となじむように細かく切ってます。」

具材を米と同じ大きさにすることで、よく馴染み、口の中でも一体感が生まれよりうま味を感じられるようにしているんだそうです。

そして、こちらもボリューム満点の「スタミナもつ炒め定食」は、いろいろな部分のもつを使うことで、ぷるっとした食感やこりっとした食感がアクセントとなってペロッと食べられるメニューです。

こちらの創業は昭和49年、もともとは大衆食堂として始まりました。

--佐藤さん(みかど 2代目)「ラーメンとチャーハンとギョーザとカツ丼と、そういうものが主流のお店でした。」

創業から11年が経ち、お店を改装しチャイニーズレストランとしてメニューやスタイルも刷新しました。

--佐藤さん(みかど 2代目)「中華料理店があまりこの辺りにはなかった。2階の宴会場も80人まで収容できるので、昔は大人数の宴会があって、最近は少なくなりましたけど、下の座敷も、2階も宴会で埋まって、3階の自宅まで宴会場に使っていたこともありますね。」

リニューアルをきっかけにみかどは中華料理のお店として浸透しました。

--佐藤さん(みかど 2代目)「50年以上やってこられたというのは、地域のみなさんが足を運んでくれたというのもありますし、自分と言うよりも父と母が現役で、80歳を超えて働いてくれてるというのが1番助かっているので。父と母の力がなければここまでやって来られなかったと思いますね。」

2代目・正樹さんの父である初代・正勝さんも81歳で未だに厨房に入り、親子2代で腕を振っています。また母キイさんは、主に麺を担当することが多いんだそうです。

家族で営むその温かさがお店の人気の理由の一つかもしれません。

そして、常に新しいメニューを考案し続ける2代目の努力もお客さんには好評で、このそびえ立つ麺が、なんともインパクトあるこちらは、まかないから生まれたメニューだそうで・・・。

--佐藤さん(みかど 2代目)「(妻が)五目ラーメンか、五目かけご飯か、五目焼きそばか、どれかまかないで食べたいと言ったので、先に五目のあんを先に作った。かた焼そばを食べたいと言ったので、面倒くさいからかた焼そばの麺を上に乗っけちゃえと。」

ただインパクトがあるわけではなく、麺を上にのせ下から崩して食べることで、最後までパリパリ食感を楽しむこともできるんです。

--佐藤さん(みかど 2代目)「かた焼そばを目当てに来るお客さんが増えて、みんな写真を撮っていくので友達にみせたり、SNSに投稿したり、どんどん広がって、若いお客さんやカップルがすごく増えました。」

そして、地域にも根付いたメニューも、今年1月から提供し人気なんだそうです。

--佐藤さん(みかど 2代目)「郡山ブラックラーメン、みかどブラックと呼んでますね。」

現在20軒ほどが提供しているという郡山市のご当地しょう油ラーメン、郡山ブラック。みかどブラックのこだわりは?

--佐藤さん(みかど 2代目)「うちは普通のしょうゆラーメンのかえしと中国のたまりしょう油・老抽王をブレンドして作ってますね。うま味とコクが増しますね。」

麺までうっすら黒くなるほど漆黒の「みかどブラック」。見た目とは違った、しょう油の香り、深い味わいに一度食べるとリピートする人も多いんだそうです。

--佐藤さん(みかど 2代目)「観光客が郡山市に集まってくる、そうすると地域も活性化しますし。」

少しでも地域へ貢献できたら・・・との思いも込められています。そして、2代目・正樹さんには2つの目標・夢があるんだそうです。

--佐藤さん(みかど 2代目)「これからも今まで通りお客さまに愛されるお店づくり。そして、いま長男が東京の高級中華料理店で修行しているので、親子3代というのはなかなかないと思うんですけど、そうなったらうれしいですね。」

『ステップ』 
福島県内にて月~金曜日 夕方6時15分~放送中
(2026年3月6日放送回より)