消費が冷え込む中、注目されている「倒産車」とは?

そんな中国で、いま注目されているのが「倒産車」です。
記者
「ハイsimo、全ての窓を閉めて」
「しゃべっただけで全てのドアが閉まりましたね」

AIが搭載されていて、話しかけただけで温度調節などもしてくれるという優れものです。
こちらの新車の値段は…

自動車販売会社の社長
「元々の値段は23万元~25万元(約506万円~550万円)でしたが、今は14万元~15万元(約308万円~330万円)ほど」
約4割引きです。なぜ、ここまで安くできるのでしょうか?

実は、この自動車メーカーは2024年、事実上、経営破綻しました。
こちらの販売店では、破綻後に売れ残っていた車を仕入れ、値引きして販売しているのです。
自動車販売会社の社長
「手ごろな値段なので、購入するお客さんもいるでしょう」

いま、中国ではこうした倒産したメーカーの車は「倒産車」と呼ばれています。
ほとんどの場合、メーカー保証はなく、購入するリスクは高いといわれていますが、それでも「値段が安い」と人気を集めています。


市民
「(倒産車は)若者の消費の現状を反映していると思う。よりコスパの高いものを求めるのが、若者の消費者心理なのでしょう」
「経済が減速気味で失業率も高い。商売が難しくお金を稼ぎにくいですから」
中国では、失業率の高止まりなどを背景に消費が冷え込んでいます。
5日、全人代で李強首相は…

中国 李強 首相
「強大な国内市場の整備に力を入れる。消費押し上げ特別行動を踏み込んで実施する」
消費を刺激するための対策をさらに強める方針ですが、大きな足かせとなっているのが、長引く不動産不況です。

勢いよく飛び込む男性。泳いでいるのはプールではなく、建設途中のビルの中です。
中国メディアによりますと、南部広西チワン族自治区にあるビルで建設工事がストップ。地下に水が溜まり、ダイバーたちの「名所」になっ てしまったというのです。
首都・北京でも…

記者
「こちら北京の中心部なのですが、あちらのビルは工事が長期間ストップしてしまっているということです」
2020年、習近平政権が不動産バブルを抑制しようと、融資を引き締めたことがきっかけで、開発業者の資金繰りは急速に悪化。消費者の買い控えもあり、不動産価格は下落し続けています。
長引く不動産不況のなか、経済をどう立て直していくのかが大きな焦点となっています。














