石川県内に出されていた大雪警報は24日午前、すべて解除されました。ただ大気の不安定な状態が続いていることから、気象台では、落雷や竜巻などの突風に注意を呼び掛けています。
石川県内各地の午前11時の気温は、志賀6度、かほく5.5度などと多くの地点で昨日の最高気温を上回っています。各地の積雪も、白山河内51センチ、加賀中津原32センチ、金沢21センチなどとなっています。

金沢市内の住宅街では、朝から住民が家の周りや道路の雪かきに追われる姿が見られました。親子で雪かきをしていた男性は「子どもは毎年雪が降ると遊びたいってなるので楽しんでいる。子どもは子供で雪かきさせて自分は頑張るだけ」と話していました。金沢市では、除雪した雪を捨てる排雪場をきのうから犀川の大豆田大橋右岸など市内5か所で開設しています。
一方で、金沢市の60代の男性と30代の女性が除雪中に転び、軽いケガをしていて、県では除雪作業中の事故に注意するよう呼びかけています。また、警察によりますと、午前9時までの24時間で雪によるスリップ事故が少なくとも120件発生しています。

JR北陸線は普通列車上下18本が運休し、一部の特急列車に最大38分の遅れが出ました。また、JR金沢駅のタクシー乗り場では、朝から1台もタクシーが無い状態が続いています。金沢市内のタクシー会社によりますと、除雪に追われて運転手が出社できないなどの理由で普段の2割まで台数を減らすなど影響が出ています。
タクシー待ちをしていた観光客
「きのうも1時間以上待っていて、きょうもホテルに呼んでも来ないと言われてしまった」

北陸道は米原方面に向かう上り線の小松インターと加賀インターの間で通行止めが続いていましたが、24日正午に解除されました。空の便では、小松空港の午前中の便を中心に日本航空、全日空合わせて12便が欠航しました。このあと県内は大気の不安定な状態が続くことから気象台では、夕方にかけて落雷や竜巻などの激しい突風に注意するよう呼びかけています。