生きることに学んだ言葉
──永瀬さんは、家事や育児、農業にたずさわりながら、詩を書き続けました。そういう中から生み出された言葉っていうのはすごく力があるなと思います。
(若松英輔さん)
「ありますよね。勉強って言葉ありますでしょう。勉強ってことと学ぶってことは全然違うと思うんですよ。
永瀬さんの言葉というのは、生きることに学んだ言葉。勉強した言葉じゃないんですよ。勉強した言葉ってのはやっぱり強いられて勉めているんですよね、我々は。勉強ってそういう文字ですよね。
学ぶということは、やっぱりその人自身から起こるんだ。だから、誰かに強制されてとか、そうじゃなくて、本当に自分の中から生まれてきた言葉が、やっぱり永瀬さんの詩になっているってのが、素晴らしいところではないでしょうか。
だから、詩について学ぶ、技法を学ぶっていうこともあるんだけど、それは実は今の僕の言葉でいうと勉強なんですよ。
だから、ほかの人がやっているから自分もやっているというのではなくて、やっぱり自分にとって本当にかけがえがないものを生きる中で、詩として生んだ。それがやっぱり永瀬清子という人です」














