永瀬さんは美しいものを見分けられる人
(若松英輔さん)
「永瀬さんは、本当に美しいものをちゃんと見分けられる人。そして、美しいものはしばしば目に見えないってことをちゃんと分かってる人。
それは、永瀬さんの魅力だな。そういう人がいてくれるって思うと、我々は、人間を信じられるじゃないですか。
嫌なことがたくさんあって、人間って大丈夫なのかなって。人間って自らを滅ぼしていくんじゃないかっていうときに、いや、我々はもう一回人間を信じてみようって永瀬さんの詩を読んでいると思いますもんね。
そこが、現代にはもしかしたらある力を持つかもしれない」

「争いの時代、分断の時代っていうのが我々から何を奪うのかってことなんですけどね。一つは意味です。我々がこう、築き上げてきた意味というものが瓦解する。これはね、とっても悲しいことだと。
だけど、もう一つはね、美しいものを我々は、軽んじるようになると。
我々は美しいものがなくては生きていけないから、美しいものを大事にできるような社会っていうものを作っていく。
そして、そういうところに、一人一人にとってかけがえがない詩が生まれるわけだから、もう少しだけ開かれて考えていけるといいなと思いますね」

「詩はね、表現の問題だけにとどまらない。もっと可能性を秘めたものだから、そうじゃなかったら詩って消えてると思うんですよ、僕。
我々は詩の可能性、詩の力っていうものを現代人は少し見失っているので。
永瀬さんや永瀬さんともとても親しかった谷川さんとかね、そういう人の言葉を読み直すことで、自分の中でそれをよみがえらせたら素晴らしいなと思いますけどね」














