15歳の彼は…明るく素直な野球少年
私は、修学旅行の最中に凛之介君と初めて会った。被災地となった陸前高田市を支援していた名古屋市からの依頼で、彼らを盛り上げるためのイベントの司会を任されたのだ。
マイクを向けた彼は、朴訥としているものの、とても明るくて素直な野球少年という印象だった。父親が行方不明になっていると耳にしたのは、彼が名古屋を後にして、私が御礼の手紙を学校の先生からもらった時だった。

中学校では野球部でエース、熱心に野球をたたき込んだのは父親だった。私の少年時代の境遇に似ていたからか、自分にも息子がいたからか、私は彼のことが気になった。














