「どうしたら山火事被害を防げるか」対策求めアメリカへ

難航した消火活動に、悔しさをにじませる千葉さん。山火事対策のヒントを求め、アメリカに渡りました。

元消防士のローレンスさんです。東日本大震災のとき、ローレンスさんが大船渡へ支援にきたことをきっかけに、交流が続いています。

ロサンゼルスも山火事で大きな被害を受けた場所。現地の消防署を視察し、日本ではまだ知られていない山火事対策を学びました。

元消防士・千葉善博さん
ファイヤーロード。山林の中に道路を整備して、消防車両が通れる道。登山道とは別に消防車両専用の道路を整備しているところもあります」

消防車専用の道路=ファイヤーロード。千葉さん自身、消火活動における「道の重要性」を痛感していました。

元消防士・千葉善博さん
「こういう急傾斜で火災が発生すると、そこまで下っていったり、登ったり、道路のないところでホースを延長しての消火活動はかなり大変だった」

さらに、「水」を使わない方法も。

元消防士・千葉善博さん
「延焼しそうなところに先回りして、道路みたいなところを、スコップのようなもので溝を掘りながら、延焼をそれ以上拡大しない、水を使わない活動をしている」

喜入キャスター
「消火=水が必要というイメージでした」

元消防士・千葉善博さん
「水は限りある資源なので、その水を使わずに、いかに火を拡大させないか、火災を拡大させないかを考えた活動です」

これらの消火活動を担うのが消防士。アメリカでは、彼らの服装にも工夫が。

元消防士・千葉善博さん
「アメリカで着ている山林火災用の防火服。薄くて、登山の時に着るような服の感じで、燃えにくい材質でできていて、火災対応できる」

喜入キャスター
「薄いんですけど、結構しっかりしてる素材ですね」

範囲が広い山火事の現場は体力勝負。軽量化した山火事専用の防火服を準備しているそうです。

千葉さんはこうした海外視察で得たものや、これまでの経験を伝えるため、2025年3月に消防士を退職。防災技術を広める会社を起業しました。

元消防士・千葉善博さん
「今まで私は現場だったので、その場の救助とかの対応だったが、もうちょっと広い範囲での助け方で活動していきたいな」
「(山火事を)0にするのは難しいと思うので、起きたときの対応、そのための事前の把握が必要かなと」