技術だけでなく“大舞台を楽しむ精神面”がすごい

出水麻衣キャスター:
千葉百音選手は、オリンピックの舞台で自己ベスト更新されていて、本当にすごいですよね。

プロフィギュアスケーター 織田信成さん:
大きな転倒やジャンプが抜けることがなかっただけで、本当にすごいことです。

平常心ではなかったかもしれないですが、ショートもすごく楽しそうに滑ったり、彼女の持ち前であるエレガントなスケート、特にフリーの『ロミオとジュリエット』では今シーズンで一番情感がこもっていたと思うぐらい、ステップのところで気持ちを込めて滑っているのがすごく印象的でした。

メダルは取れなかったかもしれないけれども、あの演技をこの大舞台でできたということを自信に変えて、また頑張ってほしいなと思います。

出水キャスター:
17歳の中井亜美選手は、2025年10月にシニアに転向したばかり。トリプルアクセルは、オリンピックでは4人目という快挙です。

プロフィギュアスケーター 織田信成さん:
中井選手は笑顔がとても良いなと思います。どの選手も緊張するので、なかなか笑顔が作れないのですが、その中であれだけ笑顔を出せるのはすごく素敵だと思います。

今シーズン、ショートとフリー合わせて、トリプルアクセルを両方とも綺麗に決めることはほとんどできていませんでした。このオリンピックの舞台で、ショートでもフリーでもきっちり武器であるトリプルアクセルを決めてくる強さ、技術は素晴らしいと思います。

千葉選手もそうでしたが、オリンピックを楽しんでいるのがすごいなと思いますね。

山内あゆキャスター:
例えば、スピンをしている時などは力が入るので、歯を食いしばったりするのかなと思いますが、中井選手はスピンの間もゆったりとした表情ですごいなと思いました。

プロフィギュアスケーター 織田信成さん:
プルシェンコ氏も評価していますが、中井選手のスケートは、本当に全ての要素で力みが全然ありません。

氷という不安定な場所で力まずに自然に動くということは、全部の加点要素に入っています。そういったところも、フィギュアスケートで高い点数を取るために必要であり、見ていて美しく見えるスケートだと思います。

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<プロフィール>
織田信成さん
プロフィギュアスケーター
バンクーバー五輪代表