キッチンカーで手応えをつかんだ山谷さん。学食復活についてPTAや学校とも協議しました。
広島市立基町高校PTA 今村真一 会長
「食堂を閉鎖したという経緯もある中で、売上げが1日平均で1万2~3000円ぐらいまで落ち込むという可能性があるとしたら、それはちょっと困りますよね?当然」
山谷将之さん
「3万円を切ることはないんじゃないかなと思っているんですが…」

高騰する食材費や人件費を考えると、目指す売り上げは1日平均3万5000円。キッチンカーと同じくらい販売できれば、続けていけます。
厨房設備を点検する今村PTA会長と山谷さん
「これもまあこのまま使えはするよね?」
「掃除でいけますか?」「掃除でいける」
厨房設備の整備にかかった費用はPTAが、水道・光熱費は広島市が負担します。しかし、食材費などへの補助は一切ありません。

さらに短い昼休みの中、学食は教室から離れているという不利な条件も抱えています。それでも「メニューの工夫で乗り越えられる」と学食の復活に踏み切りました。
山谷将之さん
「今まで通り、うどんとラーメンとカレーとか普通のことをやっても毎日は来ないんじゃないのかなと。多分、生徒さんからも普通のものは求められてないです」
オープンの日。教室から離れた学食に、生徒たちが次々とやってきました。メニューは、定食・麺・どんぶりの3種類に増やし、それぞれ「日替わり」。スタッフの拘束時間が延びたため、人件費はかさみますが、価格は全て400円に据え置きました。

3年生
「めっちゃおいしいです。あったかいです」
同じ部活の1~3年生
「最高です、最高。学食で食べるの夢でした。青春の1ページじゃないですか!」
仕入れ値が上がり続ける中、山谷さんは、目標の3万5000円を掲げて学食の運営を続けています。

厳しい業界だからこそPTAやOB、民間企業も巻き込んで学食を盛り上げる新たな方法はないか考え続けています。
広島市立基町高校の学食運営 山谷将之さん(38)
「大学とかではトレー広告だとか、自動車学校とかのスポンサーブースだとかポスターである程度、学食の利益を上げているというのも、東京とか大阪とか特に良く聞くので。高校の食堂だけ10年前20年前30年前のままというのもおかしいと思うので」
復活した学食を新年度からも守りたいー。手探りの歩みが続きます。

◇ ◇ ◇
広島県内の県立・市立高校で現在、学食がある学校は全90校のうち30校。全国的にも学食の運営は厳しく、県内でもここ3年間に2校の公立高校で業者が撤退し学食が廃止された。
民間企業との連携は公立高校でもできるのか。学校やPTAは何ができるのか。またOB、地域、行政にできることは何か。それぞれの学校をとりまく皆で一緒に考えて、持続可能な学食にしていけたらいい。














