松江市と出雲市を結ぶ一畑電車は18日、松江市で会見を開き、これまでの車両とは一線を画した新造車両の導入を発表しました。
その愛称は「天叢雲(あめのむらくも)」です。

一畑電車 石飛貴之 常務取締役 
「新型車両10000系につきましては『天叢雲』という愛称をつけさせていただきました」

18日、報道陣にお披露目されたのは一畑電車の新造車両10000系「天叢雲」です。

構造は去年から運行が始まった「8000系」をベースとしていますが、外装はノスタルジックな茜色。内装は木を基調としシートやテーブルなど全てオートクチュールの家具が使用され、ホテルやレストランを連想させるような温もりを感じられるようなデザインに仕上がっています。

車両の老朽化で順次更新が必要とされる中、観光のみを目的とした電車の保有は資金的に困難と考えた一畑電車。

観光と普段使いの両立という相反するコンセプトの実現に向け協力を依頼したのが、観光寝台列車「ななつ星in九州」などを手がけた車両デザイン界の巨匠・水戸岡鋭治さんでした。

そんな水戸岡さんから会見中には一畑電車にこんな相談が…。

デザインを手がけた 水戸岡鋭治さん
「『天叢雲』にするとできればもっと雲の色にしたい。できればシルバーメタリックで、それに金の雲が書いてあるような。最後の電車ができるまで私たちデザイナーは正解を求めてやるべき」

外装デザインが決まったのは出雲神話を意識したという愛称に決まる前だったということで、今後デザインは変わる可能性もあるということです。

一畑電車 石飛貴之 常務取締役
「車両が完成してから初めてスタートラインに立ったと思わないといけないと思うので、それをどうやって使いこなしていくのか、どうやって運用していくのか、というのが私どもに課せられた使命だと思う」

今後、米子市の後藤総合車両所で2両が製造され、営業運転の開始は今年11月の予定。2027年度以降は軽食やスイーツの提供なども実施し観光誘客の強化につなげたいとしています。