東日本大震災で被災した青森県八戸市のラーメン店「のすけ」。その後、店を再建しますが様々な困難に直面し、移転を余儀なくされました。そして、このほど3度目の移転で“最後のスタート”を切り、客に笑顔を届けています。
軽快に鍋をふるのは、八戸市の「らーめんふぁくとりー のすけ」の木村靖昭 代表です。様々な困難に直面しながら、18日の晴れの日を迎えました。
らーめんふぁくとりー のすけ 木村靖昭 代表(55)
「すごく楽しい!伝わらないかもしれないけれども、すごく楽しい!」
のすけが創業したのは2010年。
当初は海に近い白銀町に店を構えましたが、東日本大震災の津波被害により閉店に追い込まれました。
らーめんふぁくとりー のすけ 木村靖昭 代表(2011年の取材時)
「そこのドアを突き破って水が入ってきて、ここにあった流しとか全部持っていかれた。あしたからどうやってご飯を食べていこうと思うよね…」
その後、八戸市の中心街にある百貨店「三春屋」に場所を移しましたが、三春屋の閉店に伴い再び店を移すことになります。そして2022年8月、八戸市番町に店を構えますが、ここも3年あまりで移転することになりました。
通算で3回目の移転。
出店先に選んだのは売市です。
18日は、プレオープンとして交流がある人を招待し、ラーメンを提供しました。
約2か月半ぶりの営業。不安を抱えて店に立ちましたが、常連客の顔を見ると自然と笑顔がこぼれます。
客は
「うん!これこれ!この味です。待ってましたこの味を。2か月半待ちました。かっこいい生きざまだと思います。ずっと応援しています」
らーめんふぁくとりー のすけ 木村靖昭 代表(55)
「いままでよりもギアを落として、のんびり風景を見ながら走るみたいな感じで、目を三角にして眉間にシワを寄せてラーメンを作るんじゃなく、にやにやしながら、やれたらなと思っている」
腕によりをかけて提供するのは、移転をくり返しながらも守り続けてきた一杯「みそのすけ」です。
賑わう店には、店主のこだわりと常連客の幸せそうな笑顔が溢れていました。
らーめんふぁくとりー のすけ 木村靖昭 代表(55)
「新たなスタートですね。最後のスタートです。もう年も年だし、これが最後の、死ぬまでここでやるつもりです。笑顔でラーメン屋のおやじとして仕事をできることが俺にとって一番いい」
「らーめんふぁくとりー のすけ」は様々な困難を乗り越え、再び客に笑顔を届け始めています。
「らーめんふぁくとりー のすけ」は明日19日午前11時に八戸市売市1丁目でグランドオープンします。















