クマを山の奥へかえすために「森を作らないといけない」

 こうしたなか、クマを山の奥へ戻そうと取り組んでいるハンターがいます。神奈川県山北町に住む杉本一さん(88)と、豊田里己(67)さんです。去年12月、杉本さんたちが地域の住民たちと行ったのは、ドングリがなる木の苗木をつくるための種まきです。

 (杉本一さん)
「奥の山を見てきていただきたい。動物の痕跡がないんです。住める山じゃないんです。こんな山にしちゃったのは人間なんですよ」

 神奈川県によりますと、高度経済成長期にドングリがなる広葉樹を伐採し、木材としての需要が高いスギやヒノキなどの針葉樹を植えました。

 こうしたことから、クマなどのえさが減少。一般的に、手入れがされていない針葉樹の林には光が入りにくく、新たに広葉樹が育ちづらいといいます。

▼「動物を山にかえすには森を作らなければ…」

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 杉本さんは約10年前、人里から離れた山の中にドングリがなるクヌギなど約4万本を植樹しました。

 (杉本一さん)
「動物を山にかえすにはこういう森を作らないといけない。もう少し動物のことを考えてやらないと。そういうことを一番わかっているのが猟師のはずなので。猟師がそういう方向で火をつけないと」