■日本各地で動き始めた“防衛力強化”、国民的な議論は?

“基地との共生”を掲げる長崎県佐世保市。小銃を携帯して繁華街を行進するのは、日本版海兵隊と呼ばれる精鋭部隊・水陸機動団だ。

2022年は在日アメリカ軍も参加した。防衛費倍増に基地の街は活気づいた格好だ。

11月下旬、鹿児島県の鹿屋基地では、アメリカ軍のM9無人偵察機8機が運用を開始した。 


32時間飛行可能で偵察範囲は半径2000キロ。台湾がすっぽり入る。本土最南端・大隅半島から沖縄県の与那国島までの防衛ラインが繋がった事になる。

反撃能力の容認と防衛費倍増。国民的な議論が尽くされないまま日本列島各地で“防衛力強化”が動き始めている。