大雪の影響で石川県能登地方で発生した停電は、発生から4日目となる22日も、一部の地域で続いています。依然として復旧作業が続く中、23日からの寒波再来に住民は不安を隠せません。
北陸電力送配電によりますと、今月19日から20日にかけての積雪や倒木の影響で、午前11時半現在、輪島市、珠洲市、穴水町、能登町の約1100世帯で停電が続いています。一方、倒木により孤立し、約3日間停電が続いていた輪島市西山町の住宅では21日、ようやく道路が開通し、停電も解消しました。
住民は「新聞も来ない、テレビも見られないし、ラジオでなんとかしのいでいた。」と振り返ります。
一方、寒波の再来で県内は23日から24日頃にかけて山地を中心に大雪となる見込みです。停電が復旧したばかりの住民は、再びの大雪による被害を懸念しています。
住民
「また木が倒れるのではないか。それを心配して今一生懸命に洗濯とご飯を炊いている」
23日正午までの24時間に降る雪の量は、いずれも多い所で加賀の平地で20センチ、山地で70センチ、能登の平地で20センチ、山地で40センチの予想です。その後、24日正午までの24時間では、加賀・能登ともに平地で30センチから50センチ、山地で70センチから1メートルの降雪が予想されています。
国土交通省と気象庁は午前11時から共同で会見を開き、大雪による交通障害への警戒を呼びかけました。
「不要不急の外出を控えることを第一に。特にトラックはチェーンの装着と携行をお願いしたい」
また、金沢河川国道事務所は雪の状況をみて、集中除雪を実施するため国道8号や高岡市と七尾市を結ぶ国道160号の一部で「予防的通行止め」を行う可能性もあるとして、ホームページやSNSで情報を確認するよう呼びかけています。