ユネスコの無形文化遺産に先日登録された日本の「風流踊」日本各地の盆踊りなど国指定の重要無形文化財41件で構成されています。
このうちの一つで真庭市の蒜山地方に伝わる「大宮踊」を若者に伝えようという取り組みが始まっています。その役割を担うのはアニメなどのキャラクターを通じて動画配信するバーチャルYouTuber=Vチューバーです。

全身に取り付けられているのは人の動きを記録するセンサーです。

大宮踊保存会のメンバー立田富江さんが装着して踊るとその動きがパソコン上のキャラクターと連動するようになりました。

モーションキャプチャーという技術です。

(大宮踊保存会 立田富江さん)
「面白かったです。いい体験をさせてもらったと思います」

「大宮踊」は真庭市の蒜山地方に伝わる盆踊りでユネスコの無形文化遺産に登録された「風流踊」の一つです。

この大宮踊を若い人にも関心をもってもらおうと真庭市と津山高専が始めた今回のプロジェクト。

取り込んだデータをもとに動画配信するのがVチューバー「大宮あをい」です。「大宮踊」の3つの型のうち基本の型である「あおい」が名前の由来です。

(大宮踊保存会 立田富江さん)
「みなさんが続けてきた大宮踊が、次の世代に続くことを本当に願っています」

(津山高専 森中智己さん)
「自分が納得いくものを作ります。いろんな人に愛されてほしい」

”萌え”で後世につなぐ伝統の踊り。Vチューバー「大宮あをい」の動画は来年の3月ごろ真庭市のYOUTUBEチャンネルで公開予定です。