打越さんは、社会調査のために自ら “暴走族のパシリ” となって沖縄の子どもたちの厳しい現実を描いた作品、『ヤンキーと地元』で沖縄書店大賞を受賞するなど、“伝説のフィールドワーカー” と評される社会学者です。
「めんどくさい弟って感じ、しょっちゅう、くっついてきて」。
まだそばにいるようだ、と打越さんを語るとき、上間さんの表情には茶目っ気があふれます。
共に調査にあたることも多かった2人は、1時間かけて少女にインタビューした後、2時間かけてその取材を振り返るといった、丁寧な調査を続けていました。そんな上間さんとの緻密な時間を、打越さんは、取材した暴走族の子に「地獄の反省会」と冗談を飛ばしながら語っていたそうです。上間さんは当時をこう振り返ります。
…「打越くんと取材のあとに、(女性たちの現状に)打ちひしがれていたんですよ。厳しい、本当に厳しいね、と」














