今年も残りわずかとなりお正月の準備をする家庭も多いと思います。しかし、物価の高騰は収まっておらず、その影響は年末年始の食材にも及んでいます。

仙台市民の台所、仙台朝市。20日も大勢の買い物客で賑わっていました。

大槻聡記者:
「年の瀬も迫り店頭には年越しや正月用の食材がたくさん並んでいます」

こちらの鮮魚店では、年末に食べられるナメタガレイや刺身用のマグロ、正月のおせち料理に使うエビやカズノコなどが並べられています。次々と客が訪れますが。

店員:
「今年、マグロが少なくて、なかなかこの値段で買えないんですよ」

ほとんどの食材の価格が高騰していると言うのです。

店員:
「例年だといくら高いと言ってもこんなに値段しないんだけど、今年はモノがなくて値段のつけようがない」

円安による外国の買い占めに加え、気候変動の影響もあって食材がなかなか手に入らず、仕入れ値は、例年より数割高くなっています。

店員:
「(マグロは)仕入単価がきょうはいつもの倍する。どこに行って仕入れてもみんな高騰している」

また、カニやイクラは、ロシアからの輸入が止まり、日本の船も操業が困難となったため、ほとんど入荷しません。買い物客からは諦めに近い声が聞かれました。

買い物客:
「つらい・・・。大変です本当に。仕方ないんだろうね、円安でもあるし」
「高いけどやっぱり年末年始にはおいしいもの食べて過ごしたいというのがある」

店員:
「みんな高くなる。買いやすい値段になるといいんですけどね」

物価高騰の波が収まらないまま迎える年末年始。先行きは不透明なままです。