“不遇な生い立ち”の影響は限定的 検察側の求刑通りに

こうした“生い立ち”を踏まえ、山上被告の弁護側は重くても「懲役20年」にとどめるべきだと主張。

しかし、奈良地裁は検察側の求刑通り「無期懲役」の判決を言い渡しました。

「短絡的で自己中心的な意思決定に不遇な生い立ちが大きく影響したとは言えない」

判決では、その生い立ちから、教団に激しい怒りなどを抱いたとしても、殺人などを実行することは“大きな飛躍がある”と指摘。

「公共の静穏や安全を大きく脅かした極めて危険で悪質な犯行」などとしました。

判決を前に1月、拘置所で山上被告と面会したという、ジャーナリストの鈴木エイトさんは…

ジャーナリスト 鈴木エイト氏
「彼が唐突に『僕は統一教会のことはやっぱり譲れないので』って言われた。やはりお兄さんの死がずっと引っかかっていたということも含めて、そこが一番のポイントなんだと彼は言いたかったのかなって」

今回の判決について、裁判を傍聴した人は…

傍聴した人
「1人の命が無くなっているわけで、事実は殺人犯と銃刀法、あと自分勝手なところで認定された。そういう判決が出たのは納得している」

「遺族・家族・関係者の方の悲しみ苦しみは相当なものだと思うが、ただ彼自身の生い立ちというか、被害を受けた側の旧統一教会の問題を考えれば、もう少しゆるい判決であってほしかった」

安倍元総理の妻・昭恵さんはコメントを発表しました。

安倍昭恵さん
「突然の夫の死から長かった日々に、一つの区切りがついたと感じています。被告人は、自分のしたことをきちんと正面から見つめ、私のかけがえのない家族である夫の命を奪い去った罪を償っていただきたいと思います」

一方、弁護団は今後、控訴するかどうかについて山上被告と協議のうえ、判断するとしています。