任務中に性被害にあった元陸上自衛隊の五ノ井里奈さんが、防衛省はハラスメントを根絶してほしいと訴えました。
五ノ井里奈さん
「私が実名・顔出しをしてメディアに告発して、世間が注目しなければ、男性隊員たちは平然と別の女性隊員に対して同じ行為を繰り返していたと思います」
防衛省は五ノ井さんに対して、胸を触ったりキスをするなど性的な身体接触を強要したとして、20代から40代の男性隊員5人を先週、懲戒免職処分とするなど、9人の男性隊員を処分しています。
五ノ井さんはきょう、外国特派員協会で会見し、この処分について語りました。
五ノ井里奈さん
「私が所属していた部隊では、セクハラ行為がまるでコミュニケーションの一部のように感覚が麻痺していたので、今回の処分は真っ当だと思います」
五ノ井さんは「世間が注目したから重い処分を下したと思われないように、防衛省はハラスメントに対する処分を厳格化することで根絶してほしい」と訴えました。
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