宮崎市内の県立高校による伝統の四校定期戦。野球の試合もさることながら、応援合戦も盛り上がります。

今年も、4月19日に開催されますが、宮崎北高校は、今回初めて、女子だけの応援団で大会に臨みます。どんな応援団を目指すのでしょうか。

応援団希望者ゼロに立ち上がったのは

宮崎市内の県立高校による四校定期戦の名物、応援合戦。宮崎北高校は、例年、伝統的なスタイルの応援団が、野球部に声援を送ってきました。

しかし、応援団を希望する生徒は年々減少。去年ついにゼロになってしまいました。

そこで立ち上がったのが・・・学ランに袖を通すのは女子高生!宮崎北高校は全員女子の応援団なのです!

応援団に入部した理由を聞いてみると

(宮崎北高校応援団長・3年 加藤実莉さん)
「自分たちが復活させて応援を盛り上げられたらいいなと思って。」

(団長と一緒に始めた 宮崎北高校応援団副団長・3年 宇治橋春佳さん)
「北高にも応援団があった方がいいなって。自分から行動しないと何も始まらないなと思って入部しました。」

代々受け継がれてきた発声が・・・

自分たちで応援団を復活させたい、その思いで集まった5人。

新生応援団は、去年11月から、本格的な活動をスタートさせました。男子用の学ランを着て、連日、練習に励むメンバーたちですが、一番苦労したと言うのが・・・

代々受け継がれてきた発声!応援団独特の声の出し方が、女性にとっては、難しかったそうです。

(宮崎北高校応援団長・3年 加藤実莉さん)
「正解がまずわからないっていうのもあって、独特の発声だから、発声の仕方をOBの先輩に来てもらって、教えてもらったところが大変だった」

それでも、地道な努力で上達し、いまでは男子の先輩たちにも劣らない発声。メンバーたちも、手応えを感じています。

(宮崎北高校応援団・2年 黒木渚音さん)
「(応援団は)男性がするもので、すごい声を出して、特徴的な声を出して、っていうイメージだった。(実際は)誰でもできるんだなっていうのは思って、親しみを感じたし、自分のものになった気がしている」

応援団のOBたちも協力

さらに、メンバーの熱い思いをSNSで知った応援団のOBたちも協力。応援の見本を撮影した動画を送ってくれるなど、温かく、サポートしてくれています。

(宮崎北高校応援団長・3年 加藤実莉さん)
「先輩方に動画を送ってもらったり、直接来てもらったときのものを録画させてもらって、練習のときに見返しながら練習している」

(宮崎北高校応援団副団長3年 宇治橋春佳さん)
「応援団は男子がやるものみたいな考えが自分の頭の中にもあったので、(以前は)遠くから見とくみたいな感じでしたね。
(Q.実際にそういうイメージだった応援団がやってみてどうですか?)
いや、もう女子でもいけるなと思いました」

第31代応援団が全力で

今年は女子だけで臨む四校定期戦。第31代宮崎北高校応援団が全力で盛り上げます。

(宮崎北高校応援団長・3年 加藤実莉さん)
「北高の応援団の誇れるものがあると思うし、その伝統私達が引き継いでいけたらいいなと思っています。情熱だけは他の学校には負けません」

(宮崎北高校応援団)
「四校定期戦、全力応援で盛り上げるぞ。押忍」