■親心の「カツ丼」が脳を鈍らせるリスク
受験生の体調管理において、食事も合否を左右する重要な要素です。
松山東雲短期大学の管理栄養士、曽我郁恵准教授は、保護者が応援の気持ちを込めて用意しがちな「あるメニュー」に注意を促します。
それは、ゲン担ぎの定番「カツ丼」です。
消化活動のために血液が胃に集中してしまい、肝心の脳に血が回りにくくなったり、胃もたれの原因になったりすることもあるといいます。
(松山東雲短期大学・曽我准教授)
「油で揚げた肉は、消化に時間がかかります。緊張で消化吸収力が低下しているので注意が必要です」

曽我准教授は、当日の朝食には消化の良いメニューを選び、試験開始の2、3時間前までに済ませることを勧めます。
脳のエネルギー源となるブドウ糖を含む「ご飯」や、ビタミンBを含む「豚肉(※揚げる以外の調理で)」「鮭」「納豆」などが理想的です。
集中力を高めるために、ドーパミンという神経伝達物質もカギ。
ドーパミンは、チロシンというアミノ酸からできていて、「納豆」「豆腐」「バナナ」「乳製品」などに多く含まれています。
また、「温かい飲み物」「汁物」は消化をスムーズにするほか、リラックス効果・血行促進作用があるため効果的です。
ストレスで不足するビタミンCを補うため、「果物」もおすすめだといいます。

注意が必要なのは、手軽に糖を摂れる「甘いお菓子」や「ジュース」。吸収が早く、血糖値を急激に上昇させます。
しかし、その反動でインスリンが大量に分泌されるため、家を出る前に口にすると試験が始まる頃には逆に低血糖状態になるリスクもはらんでいます。
■「準備」は細部に宿る
昼食を腹八分目に抑えて午後の眠気を防ぐこと、温かい飲み物で一息つく時間を作ること。
こうした細部の準備の積み重ねが、「これだけやったんだから大丈夫」という確固たる自信に変わります。
桜咲く春を迎えるために。
親ができることは、万全の状態で試験会場の門まで送り届けることだけ。あとは信じて、「いってらっしゃい」と背中を押してあげてください。
まずは目の前の2日間、受験生の皆さんが万全の体調で、悔いなく力を出し切れることを願っています。














