中南米に軍事介入を繰り返すアメリカ 「西半球」での覇権を狙う思惑とは

そんな中、トランプ大統領は今回、マドゥロ大統領を連れ去ったうえで、「石油を引き渡すよう求める」「我々が石油を他国に売る」などと発言。「国際法違反」を指摘されるベネズエラへの軍事作戦と、石油利権への露骨な言及ですが、実はアメリカにはこれまでも「アメリカに対する脅威の排除」「麻薬対策」などを掲げ、中南米への軍事介入を繰り返してきた歴史があります。
1954年、グアテマラでは、左派政権がバナナなどを扱うアメリカ企業の所有地を没収すると、アメリカのCIAが画策したクーデターで親米の軍事政権を立ち上げました。
1970年代のチリでも、銅鉱山の国有化を進めていた社会主義政権に対し、アメリカはピノチェト将軍を支援して軍事政権を樹立させました。
また、1989年にはアメリカ軍がパナマに侵攻。ノリエガ将軍に麻薬関連の容疑をかけて拘束し、パナマ運河の権益維持を図りました。
こうした、かつての軍事介入をも凌ぐレベルで実行された今回のベネズエラでの政権転覆。

トランプ氏は新たに「ドンロー主義」という言葉を掲げています。
1823年に当時のモンロー大統領が発出した「モンロー主義」に、ドナルド・トランプの「ド」をかけ合わせた造語。もともと「モンロー主義」とは、中南米諸国がヨーロッパの列強から独立して間もない当時、ヨーロッパ諸国の介入を排除するため「東半球のヨーロッパと西半球の南北アメリカは互いに関与しない」とする考え方でした。
それから200年以上が経った今、軍事力にものを言わせ「西半球」での覇権確立を目指すトランプ政権。その思惑通りに事は進むのでしょうか。














