強権的なマドゥロ政権では約800万人が国外に...

そんな状況を受けて1999年、反米を掲げるチャベス政権が誕生します。貧困層の社会保障に回す資金を捻出するため、石油産業の実質的な国有化に踏み切り、アメリカの石油メジャー、エクソン・モービルなどの設備を接収し、追い出したのです。ただ、それでもベネズエラ国民に石油の恩恵は十分にいきわたりませんでした。

ベネズエラの原油は特に粘りが強く、さらさらとしたガソリンなどへの精製が難しいため、精製技術が乏しいベネズエラでは、十分に活用できなかったのです。

2013年にチャベス氏が亡くなると、今回拘束されたマドゥロ氏が反米路線を継承しますが、就任直後には原油価格の暴落に見舞われて経済が混乱。ハイパーインフレが起きるなか、強権的な政治姿勢を強めるマドゥロ体制から逃れようと、約800万人が国を出たとされています。