5年間で17兆円が増額され43兆円の予算が積まれることになった防衛費。そのお金の使い道と、日本の防衛政策の大きな変化を見ていきます。岸田総理が特に必要性を強調したのが、5兆円を必要とする「反撃能力」に関わる兵器。他国の領土内まで攻撃できる兵器ですが、どんなものが考えられているのでしょうか?

■「反撃能力」の主な武器
代表的なものをあげると…
・陸上自衛隊が持っている「12式(ひとにしき)地対艦誘導弾」の射程を大幅に伸ばすことにしていて、その量産におよそ1兆円が見積もられています。
・「JASSM(ジャズム)」と呼ばれるミサイルなど、戦闘機に搭載する射程の長いミサイルの購入に、1千億円が見積もられています。
・アメリカの巡航ミサイル「トマホーク」。30年前(1990年)の湾岸戦争でイラクを攻撃した際に有名になったミサイルです。ただ、調達額の見積もりは示されていません。

■反撃能力をこれまで持ってこなかった理由は?
この「反撃能力」とは、「敵基地攻撃能力」とも呼ばれるもの。これまで日本の自衛隊は、こうした兵器は一切持たないことにしてきました。それはなぜなのか・・・














