「ありがとう、さようなら」

事切れた妻を下すと、毛布に包んだ。
その隣で、睡眠薬とウイスキーをあおった。
ほどなくして意識を失ったが、後を追うことはかなわなかった。

妻から聞いた最後の言葉は「ありがとう、さようなら」だったという。

また、妻は肉親に宛てた遺書も残していた。
そこには「苦しくて我慢できません、後の始末をお願いします」との内容が記されていた。