「力による支配」が加速する2026年
もちろん、主権国家への武力行使は許しがたい暴挙です。しかし、ロシアによるウクライナ侵攻を擁護し続けてきた中国が、今回のアメリカの行為を「国際法違反」として非難する資格があるのか、という点には大きな矛盾を感じざるを得ません。
一方で確実なのは、この事件をきっかけに、中国とロシアが「共通の敵」であるアメリカに対抗するため、これまで以上に結束を強め、共闘を加速させるということです。
「力による支配」がこれまで以上に露骨にまかり通る、混沌とした一年の幕開けとなりました。南米で起きた今回のできごとは、日本を含む北東アジアの安保環境にも必ず波及します。世界がより、混沌とする2026年の幕開けかもしれません。
◎飯田和郎(いいだ・かずお)

1960年生まれ。毎日新聞社で記者生活をスタートし佐賀、福岡両県での勤務を経て外信部へ。北京に計2回7年間、台北に3年間、特派員として駐在した。RKB毎日放送移籍後は報道局長、解説委員長などを歴任した。2025年4月から福岡女子大学副理事長を務める。














