日本企業は数ある選択肢の1つに…「日本ファン」を掴み続ける努力が必要
Q.2026年は日本企業にとってどのような努力が必要になるのでしょうか?
森永副所長
日中関係が緊張していることを理由に日本企業が自ら中国ビジネスを自粛するような姿勢は見せないということが大事だと思います。多くの日本企業が中国市場で大きな売り上げを得ていますが、実際、中国企業や第三国の企業の技術力やブランド力も高まっていますので、日本の製品やサービスの優位性は相対的に下がっていると思います。
そうした中、日本企業が自ら中国市場に背を向けてしまうとおそらく中国の消費者も日本の製品やサービスに対して目を向けなくなってしまう可能性もあるわけです。ひとたび日本の製品やサービスのブランドが中国にいる日本ファンを失ってしまうとこれを取り戻すのは容易ではないと思います。
それからもう一点は、日中関係が厳しいときだからこそ意識して中国企業との対話のチャンネルは維持かつ拡大を目指すことが必要だと思います。かつて日本企業が中国企業に対して大きな優位性を持っていた頃は、日本企業は黙っていても中国企業の方から取引や協力をしたいというアプローチがあったわけです。ただ、今の中国企業にとって日本企業の製品やサービス、もしくは日本企業との協力というのは数ある選択肢の1つに過ぎないということが言えると思います。日中関係が若干微妙なこういうときこそ日本企業は中国企業と対話をして、情報をしっかりと収集し、状況を認識するような努力が必要だと思います。














