静岡県の浜岡原発の再稼働の審査をめぐり、中部電力がデータを不正に操作していた問題で、原子力規制委員会の委員長は審査を白紙に戻す見通しを示しました。「安全規制に対する暴挙」と中部電力を厳しく批判しています。
原子力規制委員会 山中伸介 委員長
「重要なデータを恣意的に操作したもので、安全規制に対する暴挙である」
原子力規制委員会の山中委員長が厳しく批判したのは中部電力。静岡県にある浜岡原発3号機と4号機の再稼働をめぐる審査で、意図的に地震の揺れを小さくみせていた疑いが発覚したのです。
中部電力の会見(今月5日)
「本当に申し訳ございませんでした」
原子力規制庁によりますと、去年2月に外部から情報提供があり、中部電力に調査の協力を要請。調査の結果、中部電力が耐震設計のもとになる想定される最大の地震の揺れを示す「基準地震動」のデータを不正に操作していたことが明らかになりました。
2011年の福島第一原発事故を起こした東京電力が、事故後初めての原発運転に踏み切るなど、全国的に“原発再稼働”が本格化する中で発覚した今回の不正。
きょう行われた原子力規制委員会の定例会では…
原子力規制委員会 杉山智之 委員
「こういう不正行為があると全てを台無しにしてしまう。その状態で審査の継続は不可能です」
原子力規制委員会 山岡耕春 委員
「捏造、または改ざんにあたるものかなと私は考えていて、非常に事は重大であり、誠に遺憾である」
委員長は再稼働への審査を白紙に戻し、やり直す見通しを示しました。
原子力規制委員会 山中伸介 委員長
「これまでの審査そのものの信頼性が問われているので、審査そのものをやり直していく必要があろうかと」
また、中部電力への立ち入り検査も検討しているということです。
こうした事態に浜岡原発がある御前崎市の住民は…
御前崎市民
「しっかりしろよって感じです。 安全のことだからもう白紙に戻すしかないでしょうね」
「なんでそうしちゃったのかなと思って。もう一度安全について考え直してもらった方がいいかな」
中部電力は先ほど、「規制委員会のご指示・ご指導に真摯に対応してまいります」とコメントしましたが、浜岡原発の再稼働への道はさらに険しくなりそうです。
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